雪解けの道で

時折暇に任せてポチッとやってしまう、相変わらずの積読コレクション。今回は

『水死』大江健三郎講談社 2009

『Any 建築と哲学をめぐるセッション 1991-2008』
磯崎新+浅田彰 編 鹿島出版会 2010

だったりする。

間に合わせ程度にとりあえず『1Q84』村上春樹を読み終え「村上」繋がりで積読コレクションから『半島を出でよ』村上龍を引っ張り出してきてペラペラめくってみたのだが、とりあえず、龍よりも春樹の方が圧倒的に「細かい」んだな、という気がする。龍が「雰囲気」で一気に押し切ろうとするところを春樹はコツコツと「モノ」を積み上げていく。

繊細というのでもなくロジカルというのでもないのだが、とにかく「雰囲気」対「モノ」といった感じの対比になってくる。

こうやってみてみると、大江健三郎も偏執的に「モノ」的なアプローチで構成してくる。おそらくこの「モノ」的なつくりがワールドワイドに受け入れられやすさを構成している核になっているのだと思う。さてさて・・・。

ということで、昨日今日と晴れ間ののぞく金沢方面、気温も上がってボスにとっては散歩日和かと思いきや、道端に積み上げられた雪がびちょびちょに融け出して、短足のボス君のお腹はすっかり水浸し。ポカポカの陽光に反して全然お散歩日和ではないつかの間の晴れ間。

本日夕刻からは雨の予報。飼い主共々「春よ来い!!」の心境か!?