遊動論 -柳田国男と山男-
柄谷行人 2014年 文春新書
さてと、一週間に一冊などとヌケヌケとまぁよくも云ったものだと我ながら感心している飼主。
この間、他に目を通していなかったわけでわないのだが、まともにページをめくろうと手にしたのは今年、これが2冊目か・・・
と云うことで、「ミルフィーユ」だとか「間」だとか「重層」だとかと云っているまに、それこそが「遊動空間」ではないか、と思いついたり、1977年辺りの社会学的状態が「多様化」だった(『文学の輪郭』中島梓)のなら、今どきの「社会学的状態(風潮)」は「グローバル化」なんだろうなと思案しながら「一国民俗学」(柳田国男)=「鎖国」VS「グローバル化」なんという補助線を妄想しながら、手に取った今回の新書だったりするのである・・・。